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これ聴いた

2022.12.20星野源のオールナイトニッポン 土井善晴さんゲスト回を聴いた

ラジオのある部屋

日頃より星野源さんのオールナイトニッポンを聴いているが、今回ばかりは、予告があった時から震えた。

ゲスト:料理研究家 土井善晴

ぅわぁーーーー

興味を持っている人同士がコラボする時ほど嬉しいことってないなと思うのだけど、以前、横浜流星さんがゲストで来ると分かったときより、どうやら喜びが大きいことに、自分ごとながら発見がある。

スゴイ嬉しい!

異常に嬉しい!


radikoで聴く。

おそらくラジオという心の距離感の近さがあいまって、土井さんが出てきた時から、ありがたさでなんか泣きそう。

食の世界の深い学び。

食事のことは、いつもどれくらいやればいいのかわからず、手を抜きすぎているだろうかと感じたり、毎日やっていると達成感や作る楽しみと縁遠くなることもある。

“料理”のかなりの範囲をを知る土井さんが、山で言ったら富士山の頂上付近の”体裁が整った食”から入り、その後、裾野にまで至った中で、状況に応じて、どこを選び取ったらいいかのお考えを大変わかりやすく伝えてくださった。


最低限の基盤は、簡単なおみそ汁とごはんというのがありがたい教えなのだが、フライパン盛り付けはやめた方がいいとおっしゃっていて、一旦意外に思った。

が、しかしそれは食べ物への敬意と、それを日々食す自分のことを思ってのことなのであった。

最近、なんとなく心が落ち着かなくて、仕事でもちょっとしたミスが増えていたのだが、部屋を整えたらそれがおさまり、空間を整えることの大事さを再認識したことを思い出した。

忙しくて、やらなければならないことの次にやりたいことをやっていたら(部屋を整えることはそのどちらでもなかった)、改めて自分や周りを省みることがなくなっていた。

自分の居る空間のこともそうだし、「茹でている大根がいい湯加減と感じているかどうか」みたいなことに心を傾けられるということは、今自分の居る世界に心が開かれ、今を生きることになるんだろう。

今に意識を向けることは大事ですものね。

土井さんは、以前「きょうの料理」で、大根を中火からかけていて、時短したいと考える私は最後まで「強火でもいいと言ってくれないだろうか」と思って見ていたが、そこでも大根と湯加減の話をしていたような気がする。


さらに質問への回答の緩急の素晴らしさとか、ただただお話上手というか、70代の人が生きてきて選び取った回答や言葉ひとつひとつに感銘を受ける。

大物の俳優さんこそ喋ってもやっぱ面白いみたいなところってありますよね。

それは皆さんに楽しんでもらおうという精神と、普段から考えていることや、ずっと食に携わる中で鍛錬と洗練がされてきた土井さんの道とが交差する点みたいな。

(何を言っているのかわからなくなってきたが、、)

好きなアーティストのことまで知れて、そのポールマッカートニーに対する関わり方もとても感慨深かった。


それもこれも星野さんの訊く力があってのことだし、対談の終わりには、つくる曲に大体人間の全部が含まれている(と私は思う)星野さんの曲の中でも、これまた人間の諸々が詰まりにつまっている曲「喜劇」が流れて、また「ぅわぁーーー」ってなりまして。

きっと土井さんをゲストに呼びたいと考えた始めの始めから、すべて仕組まれていたのだろうと感じながらも素晴らしくまとまっていた。

よくぞオファーしてくださった。

よくぞ夜中の1時にお越しくださった。

充実し過ぎていて、ホントにギャラクシー賞でした。


「星野源のオールナイトニッポン」はSpotifyのポッドキャストでも聴けます。土井善晴さんをゲストにお迎えしているのは2022.12.21(第316回)の回です。

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