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これ読んだ

HSS型HSPではないかと言われるオードリー若林さん著「ナナメの夕暮れ」を読んだらとても感慨深かった

画像はUnsplashIoann-Mark Kuznietsovさんが撮影した写真です


オードリーの若林さんが、本が好きで本を書かれているのは存じ上げていたので、自分の中のオードリー熱がここ何年かでじわじわと高まるにあたり、ついにその中の一冊を読んでみた。

若林さんがHSS型HSPではないかと言われているのをどこかのサイトで目にしたことがあるが、自分にもそういった要素があるなと感じていたので、とてもよい体験になった。


心が弱っていたところで若林さんの本を開きたくなったのはあるにせよ、前書きから読んでいくと、すでに涙が溢れてきた。

生まれてから、人は皆「自分」というもの(武器というか)を持たされて、それを使って、それを踏まえて、人生を生きていくことになるが、「自分」の内側から見ると、外の世界と擦り合わせる過程って本当に大変なことだよなというのが他人事でも伝わってきて、共感できて、本当に心に刺さった。

また、私がもやもやしていた、例えばここでなぜ?って思っているのは私だけなのか?みたいな疑問を、若林さんの方がさらに重いものをたくさん抱え、さらにそれを自ら探っていこうとする積極性も強いので、なんというか、同じような研究をしている人が他にもいた感動+(プラス)先を行っている人の本という感じで、頭の中が少しスッキリして癒される効果もある。


私は、あとがきにあった若林さんがこれまでずっと抱いてきた「自分はなんでこうなのか」という疑問7~8個(例えば、自分はなぜ失恋の苦しみが深いままでとても長く続くのかとか)のうちの、3個位しか当てはまらなかった。

私は別の疑問を抱えているのかもしれないし、確かに若林さんの本業の腕がいいのは分かるけれども、それにしても、がっちりした頭痛とか、失恋の記憶の強さなど、持ってる「自分」を踏まえた上で、その辺の人よりさらに大変に見える「芸人」という道を選ぶかねーー、と。若ちゃん行くねーーと感じる。

最近趣向が変わって、色々考えちゃう方の芸能人の方を集めて話をしている「午前0時の森」でもおっしゃっているけど、「でも前に出たい」という要素も多分にあるんだろう。8年も下積み生活を送るなんて、私なら発狂しそうである。

Image by Tumisu from Pixabay

加えて、ドラマ「だが、情熱はある」のお陰で、2人体勢のキンプリの新しいスタートが、とても良きものになったように感じ、個人的にそこでも若林さんに感謝していたり、すごいなぁと思っていたりするのだけれど、これは若林さんの現在の生の回転の仕方がとても善い状態であるからに他ならないと勝手に思っている。

(最近若林さんは、ダメだって言ったのにラジオのステッカーを無断で転売する人に対し「お前の命の回転の仕方じゃ幸せになれない。自分も昔そうだった時があるから知っている。」ということをおっしゃっていた。)

若林さんのような感覚の人が、芸能界の真ん中に寄っていっている今、時代の変わり目なんだろうなーということも感じるし、多様な人たちが住みやすい社会への良い影響になる。と思う。

ありがたい。


この感受性でこの行動力にして、今こうして活躍されてるのだなぁと感じ、とにかく、お笑いも一言ひとことがスゴイけれど、エッセイもスゴかった。

ドラマ「だが、情熱はある」では、若林さんの繊細さ故の大変さには、スポットを当てていなかったので、本はまた別の感想が生まれると思う。

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